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2025.11.05
コレステロール
なんとなく気になるけれど、意外と知らないコレステロールのこと。
健康のために、基本をもう一度見直してみましょう。
<コレステロールについてのQ&A>
Q1:コレステロールって「悪いもの」なんですか?
A:実はコレステロールは体にとって欠かせない成分です。
細胞膜やホルモン、胆汁酸をつくる材料として働いており、すべてが「悪者」ではありません。
ただし、LDL(悪玉)コレステロールが増えすぎると、血管の内側に脂肪がたまり動脈硬化の原因になります。
一方で、HDL(善玉)コレステロールは、余分な脂質を回収してくれる“掃除役”です。
このバランスが健康維持の鍵になります。
Q2:コレステロールが高いと、どんな病気につながりますか?
A:高コレステロール状態が続くと、動脈硬化が進行し、
脳梗塞・心筋梗塞・狭心症などの命に関わる病気を起こすリスクが高まります。
特に、症状がなくても血管が少しずつ硬くなるため、
「健康診断でコレステロールが高い」と言われたら放置しないことが大切です。
Q3:食事で気をつけた方がいいことはありますか?
A:コレステロールそのものよりも、「飽和脂肪酸」の摂りすぎに注意が必要です。
肉の脂身・バター・揚げ物・加工食品などを控え、
魚や大豆製品、野菜、食物繊維を意識的に摂るのがおすすめです。
また、運動不足や喫煙、飲酒のしすぎも数値を悪化させます。
Q4:コレステロールが高くても、薬はすぐに必要ですか?
A:軽度の上昇であれば、まずは食事と運動の改善から始めます。
それでも数値が下がらない場合や、動脈硬化リスクが高い場合には、
医師の判断で薬による治療を行います。
コレステロールの薬には、スタチン系・エゼチミブ・フィブラート系などいくつかの種類があり、体質やほかの病気に合わせて使い分けます。
Q5:薬を飲み始めたら、一生続けないといけないですか?
A:状況によります。
薬でコレステロール値が安定し、生活習慣も改善されていれば、
医師の判断で減量・中止が可能な場合もあります。
ただし、自己判断でやめると再び数値が上がり、動脈硬化が進むことがあります。
定期的な血液検査と医師の診察を続けることが大切です。
当院では、コレステロールの数値・体質・合併症などを総合的に判断し、
患者さま一人ひとりに合った治療を行っています。
食事・運動のアドバイスから、複数種類のコレステロール治療薬のご案内まで対応可能です。
健康診断で「コレステロールが高い」と言われた方は、ぜひ一度ご相談ください。
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