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2025.06.05
甲状腺機能
甲状腺機能についてご存じですか?
甲状腺ホルモンを整えて健やかな毎日を。
甲状腺についてのQ&A
Q:甲状腺とは何ですか?
A:甲状腺は、首の前側にある小さな蝶の形をした腺です。
主にT3(トリヨードサイロニン)とT4(サイロキシン)というホルモンを分泌し、体の代謝、エネルギーの使い方、体温、心拍、消化などを調整しています。
Q:よくある甲状腺の病気には何がありますか?
A:主な甲状腺の疾患には以下のものがあります。
●甲状腺機能亢進症(例:バセドウ病):甲状腺が過剰にホルモンを分泌する状態。
●甲状腺機能低下症(例:橋本病):甲状腺が十分なホルモンを分泌できない状態。
●甲状腺結節または腫瘍:良性または悪性のしこりができる。
●甲状腺炎:甲状腺の炎症。ホルモンバランスの一時的な乱れを引き起こすことがあります。
Q:甲状腺の異常にはどんな症状がありますか?
A:
●甲状腺機能亢進症:動悸、体重減少、多汗、手の震え、イライラなど。
●甲状腺機能低下症:疲れやすい、体重増加、寒がり、便秘、むくみなど。
●結節や腫れ:首の腫れ、声のかすれ、飲み込みにくさなど。
Q:甲状腺の病気はどのように診断されますか?
A:
●血液検査:TSH(甲状腺刺激ホルモン)、FT3、FT4などのホルモン値を測定します。抗体検査(抗TPO抗体、抗サイログロブリン抗体)も行うことがあります。
●画像検査:甲状腺の超音波検査(エコー)、場合によってはCTやMRIも使用されます。
●細い針を使った吸引生検(FNA):結節がある場合に、がんかどうかを調べるために行います。
Q:治療法には何がありますか?
A:
●薬物療法:甲状腺ホルモン補充薬(レボチロキシン)や抗甲状腺薬(メチマゾール、プロピルチオウラシルなど)。
●放射性ヨウ素治療:主に甲状腺機能亢進症に対して行われます。
●手術:大きな腫れや結節、甲状腺がんの場合に適応されます。
Q:生活習慣や食事で気をつけることはありますか?
A:ヨウ素の摂取量に注意(過剰・不足ともに甲状腺に影響します)。
ヨウ素を多く含むものは、海藻類(昆布、わかめ、のりなど)、魚介類、乳製品などです。
バランスのとれた食事とストレス管理が大切です。
Q:甲状腺の問題は予防または早期発見できますか?
A:定期的な健康診断や血液検査によって、甲状腺の異常を早期に発見することが可能です。
特に家族に甲状腺疾患の既往がある場合は、定期的な検査を受けることをおすすめします。
クリニックでは甲状腺についての血液検査をおこなっております。
お気軽にお問い合わせください。
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