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オプション検査について
オプション検査について
健康診断パッケージのAプラン、Bプランそれぞれに対して、こちらのオプション検査を個別に追加することが可能です。
検査項目 | 検査名 | 検査詳細 | |
---|---|---|---|
BIOCHEMISTRY 生物化學 | 生化学 | Albumin | アルブミン |
Amylase | アミラーゼ | ||
Calcium | カルシウム | ||
Chloride | クロライド | ||
GGT | ガンマGT | ||
Iron | 鉄 | ||
Magnesium | マグネシウム | ||
Potassium | ポタシウム | ||
Protein, total | 蛋白質 | ||
Zinc | 亜鉛 | ||
Grouping: A, B, O and Rh(D) | 血液型(A,B,O型)、リウマチ因子 | ||
Haemoglobin | ヘモグロビン | ||
ANTIBODY / ANTIGEN | 抗体・抗原検査 | Anti-H. pylori, IgG | ヘリコバクター・ピロリ菌抗体 |
Chlamydia trachomatis antibody, IgG | クラミジア、トリコモナス抗体(IgG) | ||
Hepatitis A virus antibody, IgG | A型肝炎抗体検査 | ||
HBsAg | B型肝炎抗原検査 | ||
Anti-HBs | B型肝炎抗体検査 | ||
HIV Ⅰ & Ⅱ antigen and antibodies / AIDS | HIV Ⅰ型、Ⅱ型抗体検査/エイズ | ||
Measles antibody, IgG | 麻疹抗体検査(IgG) | ||
Measles antibody, IgM | 麻疹抗体検査(IgM) | ||
Mumps antibody, IgG | 流行性耳下腺炎(おたふく風邪)抗体検査(IgG) | ||
Mumps antibody, IgM | 流行性耳下腺炎(おたふく風邪)抗体検査(IgM) | ||
Rubella antibody, IgG | 麻疹抗体検査(IgG) | ||
Rubella antibody, IgM | 麻疹抗体検査(IgM) | ||
HORMONES | ホルモン | Free T3 | 遊離型 T3 |
Free T4 | 遊離型 T4 | ||
Thyroid stimulating hormone(TSH) | 甲状腺刺激ホルモン | ||
T3, total | T3 | ||
T4, total | T4 | ||
IMMUNOLOGY | 免疫 | Rheumatoid arthritis factor(R.A.) (qualitative) | リウマチ因子(定性) |
Rheumatoid arthritis factor(R.A.) (quantitative) | リウマチ因子(定量) | ||
TUMOUR MARKERS | 腫瘍マーカー | Alpha-fetoprotein(AFP) | AFP(α-フェトプロテイン) |
CA 125 | CA 125(卵巣がん) | ||
CA 15.3 | CA 15.3(乳がん) | ||
CA 19.9 | CA 19.9(消化器系) | ||
CA 72.4 | CA 72.4(卵巣がん) | ||
Carcinoembryonic antiven(CEA) | CEA(がん胎児性抗原) | ||
Prostate specific antiven(PSA), total | PSA(前立腺がん) |
各検査の詳細
アルブミン
アルブミンの基準値は3.6~4.8g/dLです。
血液中のたんぱく質は主にアルブミンとグロブリンの2種類に分けられ、アルブミンのこのうち肝臓で作られるたんぱく質です。総たんぱくからアルブミンを引いた残りがグロブリンです。アルブミンの数値が低い場合は肝臓に何らかの異常が起きているか、アルブミンが腎臓や腸管から漏れ出していることを示しています。
アルブミン値に異常がある場合には、肝硬変やネフローゼ症候群、栄養障害を疑われます。ただし、アルブミンの検査のみでは詳しいことは分からないため、その後に精密な検査を行うのが一般的です。
アミラーゼ
アミラーゼの基準値は38~119U/lです。
血液中や尿中のアミラーゼが増加した場合は、膵臓、睡液腺の細胞に異常があることを示すと言われており、特に膵臓に炎症がある場合や膵管の通りが悪くなった場合に高い数値を示すため、膵炎や膵臓の腫瘍マーカー(病気の場合や程度を特定する検査)として用いられます。
高値を示す疾患としては、急性・慢性膵炎、膵癌、急性耳下腺炎、マクロアミラーゼ血症、腎機能障害などが挙げられ、逆に低値を示す疾患としては慢性膵炎やシェーグレン症候群などが挙げられます。
カルシウム
カルシウムの基準値は2.12-2.52 mmol/Lです。
血液中のカルシウムは、副甲状腺ホルモンとビタミンDによって、一定に調節されています。
カルシウム値に異常がある場合、高値の場合は副甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍、骨へのがん転移、多発性骨髄腫、ビタミンD過剰などが疑われ、低値の場合は副甲状腺機能低下症、ビタミンD欠乏症、くる病、慢性腎不全、栄養障害などが疑われます。
異常値は、通常、定期的な血液検査で発見されますが、命にかかわることがあるため、早急な対処が必要です。
ヘモグロビン(Hb)
ヘモグロビンの基準値は、女性で11.5-15.5 g/dL 、男性で13.0-17.0 g/dL です。
赤血球の成分の一つで「血色素」とも呼ばれます。血液の赤い色はヘモグロビン(血色素)によるもので、赤血球の働きの中心となっています。赤血球には、肺で受け取った酸素を全身に供給し、二酸化炭素を肺に運ぶ重要な働きがありますが、その役割を担っているのがヘモグロビンです。
またヘモグロビンが少ないと、酸素が各細胞の組織に充分供給されないため、赤血球数が正常でも貧血症状を起こす場合があります。(鉄欠乏性貧血)女性は 11g/dl 以下、男性は 13g/dl 以下だと貧血と判断されますが、この程度ではほとんど自覚症状はありません。男女とも 10g/dl 以下になると、中等症から重症の貧血で、息切れやめまいなどが現れてきます。
マグネシウム(Mg)
マグネシウムの基準値は0.7-1.2mmol/Lです。
体内に存在するマグネシウムの約半分は骨に含まれて、血液中に含まれる量は微量です。マグネシウムは骨や歯の形成および、神経や筋肉の正常な機能に欠かせません。体内の様々な酵素も、マグネシウムがないと正常に機能しません。マグネシウムは食物から摂取され、尿や便とともに排出されます。
高マグネシウム血症の症状には、脱力、低血圧、呼吸障害などがあります。重症の場合、心停止が起こることもあります。低マグネシウム血症の症状には、吐き気、嘔吐、眠気、脱力、性格の変化、筋肉のけいれん、振戦、食欲減退などがあります。
亜鉛
亜鉛の基準値は10.0-18.0umol/Lです。
亜鉛は体にとって必須のミネラル(微量金属)で、70種以上の酵素(金属酵素)の構成要素として、さまざまな代謝の調整に関係しています。また生殖機能、成長の促進、骨格の発達、皮膚などの新陳代謝、味覚や嗅覚の維持、精神や行動への影響があると言われており、最近では腫瘍の増殖や免疫機能に作用することも分かっています。
亜鉛の数値が高い場合は、内分泌疾患(成長ホルモン欠損症、甲状腺機能亢進症、副腎不全、アジソン病)、血液疾患(溶血性貧血、赤血球増多症、好酸球増多症)などの症状が疑われます。亜鉛の数値が低い場合は、摂取不足(菜食、静脈栄養、経腸栄養、低栄養)、吸収障害(腸性肢端皮膚炎、肝障害、炎症性腸疾患)、過剰喪失(下痢、肝硬変、糖尿病など)、需要増大(妊娠、新生児)などが疑われます。
ガンマGT
ガンマGTの基準値は女性の場合:84U/L以下、男性の場合:100U/L以下です。
ガンマGTは膵臓などに存在する酵素で、タンパク質の分解や合成、薬物の解毒に関係しています。ガンマGTの数値が高いときは肝臓や胆のうに異常がある可能性が疑われます。この酵素はアルコールに敏感に反応するため、アルコール性の肝機能障害の判定に重要視されています。アルコールを常飲している人の場合は比較的高めの数値になりやすく、前日の飲酒の影響で数値が高くなる場合もありますので、出来るだけ正確な健康状態を把握するため、健康診断の前日の飲酒は必ず避けましょう。
ポタシウム(カリウム)
ポタシウム(以下、カリウム)の基準値は、3.4-5.25 mmol/Lです。
体内のカリウムのほとんどは細胞内に存在しており、細胞・神経・筋肉が正常に機能するのに必要な物質です。
カリウムは食物として腸から吸収され90%以上が尿として排泄されますが、その調節をしているのが副腎ホルモンです。そのため血液検査を行ったときにカリウムの数値を調べることで、腎臓・副腎などの機能を知ることができます。また血液検査を行ったとき、カリウムが通常より高値であることが確認されると高カリウム血症と診断されます。
なお、カリウムは心臓の筋肉に大きく関係しているので、異常な高値は危険な不整脈の原因となり、心停止のリスクが大きくなるといわれています。逆にカリウムが異常に低値の場合には、低カリウム血症と診断されます。低カリウム血症も高カリウム血症同様危険な不整脈の原因となりえます。
PSA(前立腺がん)
PSAの基準値は、<5.0 ug/Lです。
PSA検査は採血のみの検査で、血液中にある前立腺に特異的なタンパク質の一種「PSA」の値を測定します。スクリーニング検査のなかでもっとも精度が高いと言われており、簡単に受けることができます。PSAの値が高くなるにつれて前立腺がんである確率も高くなっていきますが、年齢により基準値が設けられています。またPSAの値は、前立腺肥大症や前立腺炎でも高値になることがあるため、基準値以上の値が出ると専門医を受診し、前立腺がんであるかを確定するためのより詳しい検査を受けることが推奨されます。
甲状腺刺激ホルモン(TSH)
甲状腺刺激ホルモン(TSH)の基準値は0.55-4.87 mIU/Lです。
TSHは脳下垂体という場所から分泌されるホルモンの一つで、甲状腺を刺激する作用を持っています。脳下垂体は甲状腺ホルモンの量を絶えず監視していて、甲状腺ホルモンが足らないと判断するとTSHの分泌量を増やして甲状腺を刺激します。一方、甲状腺ホルモンが多いと判断すると、TSHを出さないようにして甲状腺への刺激をストップします。
TSHを測定することで甲状腺ホルモンの過不足を知ることができます。T4、遊離型T4、T3、遊離型T3と密接な関係にあります。血中TSHの測定は、甲状腺機能を把握する上で有用です。健常人の血中TSHは、年齢・性別による差異はなく、食事・運動による変化もありません。一方各種疾患では、原発性甲状腺機能亢進症、甲状腺中毒症は明らかな低値、原発性甲状腺機能低下症では明らかな高値、単純性甲状腺腫では健常人よりやや高値となります。
CA 125(卵巣がん)
CA125の基準値は<30.2 IU/mLです。
CA125腫瘍マーカー血液検査は、主に卵巣癌に有効な血中腫瘍マーカーです。子宮内膜症と子宮筋腫の鑑別にも用いられます。またCA125腫瘍マーカーは、卵巣がん、子宮がんでは陽性になる確率が高くなっています。卵巣がんの疑いがある場合には、胎盤内超音波検査、CT検査といった画像検査を併用して総合的に判断されます。
CA125腫瘍マーカーが上昇するものとしては、乳がん、膵臓がん、肺がん、大腸がんの可能性もあります。また、子宮内膜症、良性卵巣腫瘍、子宮筋腫、肝硬変、腹膜炎、急性膵炎などでもCA125腫瘍マーカーの値は上昇します。
CA15.3 (乳がん)
CA15.3の基準値は<32.4 IU/mLです。
CA15-3腫瘍マーカー検査は、乳がんの腫瘍マーカーの一つで、がんの再発の目安とされます。乳がんなどに特異性があるため、乳がんのスクリーニング検査に用いられています。また、初期の乳がんではほとんど陽性を示しませんが、転移性乳がんに陽性率が高く、手術後の経過観察に大変有用な腫瘍マーカーです。
その他、卵巣がんや肺がん、前立腺がんでも測定値は上昇します。がん以外の病気では、子宮内膜症や骨盤炎症性疾患、肝炎でもCA15-3は高値を示します。
CA 19.9(消化器系)
CA19.9の基準値は<30.9 IU/mLです。
CA19-9とは「シリアルルイスA糖類」という物質の一種で、消化管や唾液腺、膵管、胆管、気管支腺、子宮内膜などの細胞にごくわずかに存在しています。これらの部分にがんができると急に増加して、血液中でもみられるようになります。CA19-9は、主に消化器系がんの腫瘍マーカーとして用いられていますが、なかでも膵臓、胆管、胆嚢がんのときには数値が顕著に高くなります。ただし、早期癌での陽性率は低くスクリーニングには不適で、治療再発のモニターとして有用です。
また、胆石や膵炎、婦人科系疾患など、がん以外の病気でも高い数値を示すので、この検査だけでがんかどうかはわかりません。診断には内視鏡検査、大腸内視鏡検査、腹部CT、腹部超音波検査が必要です。
CA 72.4(卵巣がん)
CA72.4の基準値は<7 U/mLです。
血中CA72-4は卵巣癌に対する腫瘍マーカーではありますが、乳癌や胃癌、大腸癌の検出にも有用です。また、卵巣や肝臓、腎臓の良性疾患における疑陽性率が低く癌に対する特異性が高いです。CA125 が偽陽性を示しやすい良性卵巣腫瘍では、偽陽性率が非常に低く、妊娠・性周期の影響も受けません。したがって、CA125 との組み合わせとして有効です。ただし、早期癌では検出率が低いため、スクリーニングには適さないと言われております。
クラミジア、トリコモナス抗体(IgG)
クラミジア抗体が体内にあるか確認する検査となります。感染しますとIgG抗体が体内で上昇し、数年間持続するため過去の感染が分かります。クラミジアに感染すると男性では尿道炎、前立腺炎、副睾丸炎、精巣上体炎を起こし女性では子宮頚管炎、子宮内膜炎、卵管炎、骨盤内感染症を起こす場合があります。また新生児・乳幼児によっては封入体結膜炎、新生児肺炎を起こします。
蛋白質
蛋白質の基準値は66-81 g/dLです。
蛋白質は、様々な食品に含まれています。蛋白質は消化管で分解され、アミノ酸となって肝臓に運ばれ再び蛋白質と再合成され、血中を経て全身に運ばれます。血液中の蛋白質の量に異常があるときは、肝臓における機能に異常があるか、もしくは腎臓機能が低下して尿中に蛋白質が漏れ出していると考えられます。
また蛋白質は、全身的な栄養状態を知ることができます。基準値より高い場合には、慢性肝炎、肝硬変、膠原病、多発性骨髄腫、高蛋白血症など。低い場合は重症の肝障害、肝硬変、ネフローゼ症候群、栄養不良、消化吸収障害などを起こす場合があります。
鉄
鉄の基準値は9.0-30.4 umol/LFです。
赤血球には多くのヘモグロビンと鉄が含まれています。鉄は赤血球の中でヘモグロビンの一部になって酸素を運搬する役割をしています。食事のバランスが悪かったり、食事の量が少なすぎたりダイエットすると、食事から鉄分を摂取することができなくなります。
また、妊娠すると鉄の需要が増え、相対的に摂取が不足することがあります。体内の鉄が不足すると赤血球の生産が低下し貧血を起こしたりします。鉄分の吸収は胃や小腸で行われるため、手術で胃を切除した人は食事でとった鉄分が十分吸収されず、鉄分が不足することもあります。鉄が不足していると、ヘモグロビンの量が少なくなり、全身に十分な酸素が供給されず、動悸や息切れなどの症状も現れます。
リウマチ因子
リウマチ因子(定性)はリウマチ因子の有無を調べる検査です。またリウマチ因子(定量)はリウマチ因子を検出する検査です。数字が高いほど重症になりやすく、関節の変形が進みやすい傾向が強くあります。
AFP(α-フェトプロテイン)
AFP(α-フェトプロテイン)の基準値は1.0-8.8ug/Ldです。
AFPはもともと胎児の血液や羊水に含まれるたんぱく質です。健康な成人の方にはほとんど存在していませんが、癌化した細胞では大量に作られます。肝炎、肝硬変でも測定値が上昇するので肝細胞がんの早期発見に最も有用といわれてます。また原発性肝癌の多くの患者様の血液に含まれるため肝癌の腫瘍マーカーとしても使われています。
CEA(がん胎児性抗原)
CEAは腫瘍マーカーのひとつです。
腫瘍マーカーとは癌を発症すると増加する特異的なタンパク質を調べる検査です。
胃癌、大腸癌、膵臓癌、胆道癌などの消化器系の癌のほか、肺癌、乳癌などでCEAの数値が高値となります。
癌が進行すると血液中に出て上昇するため、癌の経過観察や再発、転移の確認をするスクリーニングとして使用されます。
CEAは、分子量18~20万の糖蛋白で、皮膚、食道、胃、大腸、胆嚢、胆管、膵、乳腺などの正常な組織にも若干のCEAが認められ、癌以外の病気でも高くなる場合があります。
T3, total
T3,totalの基準値は0.92-2.79 nmol/Lです。
ヨウ素(ヨード)の元素が3つのものがT3と呼ばれ、TSHの量により増減します。甲状腺機能亢進症では増加し、T4よりも著明に上昇します。
Free T3
Free T3の基準値は3.5-6.5 pmol/Lです。
甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンで、細胞の新陳代謝を盛んにします。T3は遊離型T3となってはじめて生理的活性を発揮します。甲状腺機能亢進症では増加し、遊離型T4よりも著明に上昇します。
T4, total
T4,totalの基準値は58-156 nmol/Lです。
血液中の甲状腺ホルモンの主成分です。ヨウ素(ヨード)の元素が4つのものがT4と呼ばれ、TSHの量により甲状腺での分泌量が増減します。甲状腺機能亢進症などで増加し、低下症では逆に減少します。
Free T4
Free T4の基準値は11.5-22.7 pmol/Lです。
甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンです。T4は遊離型T4となってはじめて生理的活性を発揮します。 甲状腺機能亢進症では増加し、低下症では逆に減少します。
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